畳は、和室の床に用いられる伝統的な建築材料です。畳という床材料は、住文化の中で世界に例を見ない、日本独自に発達してきたもので、独特の文化を象徴するものとなっています。しかし最近は住宅建築の洋風化が一層進み、和室の存在は希薄になりつつあります。また一方では畳の良さというものも見直されつつあり、和室という住文化が日本の伝統を継続し日本人の精神形成に欠かせないものとして注目されています。 最近の生活様式や住宅建築を見るとき、必ずしも伝統的な従来の畳だから性能を満たしているとは言い切れない状況が表れるようになってきました。例えば気密性が高い建物工法や冷暖房設備、あるいは住まい方の変化の中での和室の床材料としての畳には居住環境上いろいろな問題も発生しています。 そこで、改めて現代の生活、建築における畳という床材についてその性能を捉え直してみることが必要になってきました。ここでは畳の基本的な性能と試験結果による具体的な評価のいくつかをご紹介します。 |
1.曲げ強さ
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2.硬 さ
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3.圧縮強さ
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4.吸放湿性
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5.断熱保湿性
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6.寸法安定性
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7.床衝撃音遮断性
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